咳について

咳とは

冷たい空気を吸った際や埃っぽい場所へ行くと、咳やくしゃみがでます。これは、のどや気管、気管支などの粘膜が刺激を受けた反射により起こります。ですので、咳がでた=病気というわけではありません。しかし、咳が長引く場合は何らかの病気ではないかと考える必要があります。
咳には「コンコン」というような空咳、「ゴホゴホ」というような痰が絡んだ湿咳、「ヒューヒュー」「ゼーゼー」というような喘鳴(ぜんめい)、その他にも「ケンケン」という犬の遠吠えのような咳など様々な種類の咳があり、それぞれの病気によって咳に特徴があらわれます。
お子さまの咳が続くようであれば少し様子をみて、体力の消耗が激しく食事も摂れていない、眠れないなどの際は咳止めで少し楽にしてあげることも必要です。

咳のメカニズム

のどや気管、気管支などの粘膜が受けた刺激は神経を介し脳の咳中枢に伝わります。
咳中枢からは、横隔膜や肋間の筋肉を収縮させる信号が送られ咳が起こります。咳は、粘膜に付着した様々な細菌やウイルス、そして埃などの異物を体外に排出しようとする体の防御反射なのです。
お子さまの呼吸器は大人の三分の一程度と短く狭いので分泌液などが溜まりやすく、咳をして排出させる力も弱いために咳き込むことが多くあります。

受診の目安

様子をみる

・軽い咳が出ている
・元気はある

診療時間内に病院を受診してください

・元気はあるが咳以外にも発熱や鼻水、下痢、嘔吐などもある
・顔色もよく、唇の色も赤い
・咳は長引いているが元気である
・咳は出ているが、睡眠は取れている

できるだけ早急に小児科を受診してください

・咳き込みすぎで吐いてしまったり、ぐったりしている
・咳が一日中出ていて、食べたり飲んだりできない
・気管支が弱く、今までに喘息と言われたことがある

救急病院を受診するか救急車を呼んでください

・顔色が悪い、唇などが紫色でチアノーゼが現れている
・酸欠状態になっている
・声がかすれてしまいほとんど聞こえない。話ができない。