下痢について

下痢とは

お子さまの便は、月齢が小さいほどやわらかく回数が多いのが特徴です。それは消化機能がまだあまり発達していないためで、少し多めに水分を摂っただけでも便はやわらかくなります。離乳食が始まる年齢になると、食べるもので便の色や形も変化します。下痢になったとしても元気で機嫌が良くて、体重もきちんと増えているようなら心配する必要はないでしょう。しかし、いつもと比べて水分量や回数が多い・においが異なるなどの場合は、熱などその他の症状がないか、また便の色が赤い(血便)、白いなど、いつもと違うところがないかを注意深く確認してください。下痢の回数が増えたのに、水分を摂れていない場合は必ず受診しましょう。

下痢のメカニズム

お子さまが下痢を起こす原因はほとんどが感染症です。ウイルスや細菌に感染すると、大腸が炎症を起こしてしまい栄養や水分を腸が吸収しきれなくなります。その為下痢が引き起こされてしまうのです。ウイルスや細菌に感染して腸管が傷つき弱っている場合、栄養や水分の吸収が悪くなることで長期間下痢が続くこともあります。その他にも、食べ過ぎや身体の冷えなどにより下痢を起こすこともあり、この場合は小腸が原因です。小腸の粘膜の動きが低下し、水分の吸収が出来なくなることで下痢を起こしてしまいます。
下痢と感染症は深く関わっていると言えます。その為お子さんのおむつ替えをした後は、必ず石鹸で手を洗い、アルコール消毒をするといいでしょう。

治療方法

様子をみる

・おしっこはでている。
(オムツがいつもどおり濡れている)
・水分を摂れている
・元気である

診療時間内に受診しましょう

・何度も嘔吐する
・元気がない
・唇や口の中が乾燥している

できるだけ早急に受診しましょう

・生後3か月未満の赤ちゃん
・目がくぼんでいる様子
・便が赤く(血便)になっている
・下痢に加え、38度以上の発熱