お子さまの嘔吐 | 名古屋市瑞穂区、昭和区の小児科　柊きっずクリニック桜山　桜山駅徒歩0分

嘔吐とは

お子さまの胃は大人に比べてくびれが少なく細長いのと、まだ胃の入り口にある噴門（食べ物が逆流しないためにある）が未発達です。その為少しの刺激ですぐに吐いてしまいます。
乳児がミルクを飲んだ後、ゲップをさせずに寝かせるとよく吐いてしまうのも、このような胃の形が原因です。よく吐いてしまうお子さまでも元気で体重が増えていれば何も問題はありません。しかし、他の病気にかかった場合でも嘔吐することはよくありますので、吐いた後のお子さまの様子は注意深くみるようにしておきましょう。元気な様子であれば大丈夫ですが、その後も繰り返し吐いたり、顔色が悪いなどの場合は注意が必要です。

嘔吐のメカニズム

大人であっても嫌なにおいを嗅いだり、乗り物酔いをしたり、何かをのどに詰まらせたと場合など、様々な要因で吐き気を引き起こします。またその他にも、身体にとって危険なものや異物と判断されるものが胃の中に入ることで防御反応として吐くこともあります。これは嘔吐反射と言います。身体の様々なところからの刺激は、神経を介して脳の嘔吐中枢に伝わります。
胃腸症状だけではない脳幹部にある中枢が深く関わっていることから、吐き気や嘔吐は大きな病気につながっている可能性も考えられるのです。頭を強く打った際、脳に炎症が起こっている場合、インフルエンザなどで脳症を起きている時も吐くことがあります。吐いてしまう理由がわからない、吐いた後の様子がいつもと異なる場合は必ず受診をしてください。